人生、頑張らなくていい！努力しなくてもいい！一生懸命やらなくてもいい！！

６３年前の春社会人一年生になった

父親のすすめもあって大工職人に成る事を決めた

年季奉公で親方さんの家に住込みだった

朝一番の仕事は親方の道具箱と自分の道具箱

２箱を自転車の荷台に積んで建築現場まで走る事だ

道具箱は昔で言うリンゴ箱　　これが二人分

中学でたての体力にはなかなかの重労働だ

だが、そんなことを言っていては一人前の職人さんにはなれない

兄貴、若手職人の下で一年間ひたすら研ぎ水運びで終わる

たまに土台の柱穴を掘らせてもらったくらいだ

しかし何回やっても不器用は不器用

自分が思うほど上手くは掘れなかった

一年半過ぎたお盆にお暇をいただいた　　決定的な一言

ラジオしかない時代にラジオから流れ出た

「たかが大工の小せがれが～」

と浪花節が私の背中を押した

セミ君　　静かに